構造計算

 最近話題のやつです。これって市販ソフト使って計算してるのに、結果は書面で出すんですね。そりゃ書面で出されればチェックするのも再計算するのも大変な作業になるっていうのは当たり前で。

 構造計算に限らず最終的に書面で提出という制度自体そろそろ見直した方が良いと思うんですがね。建物に限らず今作られてる大半のモノは膨大なデータを計算機で処理して作ってるわけだから、出てくるデータも紙に印刷すれば数百ページもあるような書類になるって言うのも当然な話じゃないかと。それを手作業でチェックするなんていうような制度自体元々無理があるんじゃないかと思うんですが。

 全部が全部デジタルデータとして扱える訳ではないと思うけれど、計算のコアな部分に使うデータは当然そのままデジタルなデータとしてやりとりすればいいと思うんですが。

 まぁ感じとしては、構造計算に使うデータの共通フォーマットを策定して、ソフトベンダーが出してる計算ソフトはそのフォーマットに対応してもらうと。で、設計やさんは対応ソフトで計算して、結果はデータとして提出すると。ただこれだけだと、構造計算用のソフト自体が改ざんされてデータが偽られるという危険性があるので、最終的にはそのデータを公的機関のサーバかなんかで再計算して、強度試験に合格すればデジタル署名を付けた形なんかにしてやればいいのかなと思うんですが。そうすれば責任の所在がはっきりするし。

 と、数百の物件の構造計算を手作業で入力して再計算してるなんて話を聞いて考えてみたり。